皆さんは、普段の生活の中で力を入れている、抜いているといったことを意識して過ごすことはありますか?
ほとんどの方がそんな意識をすることなく一日を過ごし、力が入っていることに気が付くこともなく過ごしているのではないでしょうか?
今回は、その力みが身体にもたらす影響をお伝えしたいと思います。
●無意識に力んでいる?
まず、力を入れている場所はどこかと言えば筋肉になります。
筋肉には自分の意思で動かすことのできる随意筋と、自分の意思では動かすことのできない不随意筋があります。
この二つを簡単に分けると、ボディビルダーで想像していただくと分かるように、ムキムキな部分が体を動かすために必要な随意筋で、主に内臓の働きのために勝手に動いてくれているのが不随意筋と考えていただければ分かりやすいかと思います。
今回のテーマ「脱力」に関する筋肉は随意筋の方になります。
意識的に力を入れたり抜いたりできる筋肉であるということは、勝手に力が入っているのではなく、実は自分が意識的に指示をして力を入れていたということになります。
●力みが疲れを溜める原因
では、なぜ力が入ってしまうのでしょうか?
①身体の歪み
例えば、体が右に傾いていたとします、それが人形であれば当然右側に倒れてしまいますが人間は倒れません。
人間の体は倒れないように筋肉が頑張って支えてくれていることが力みになります。
②不良姿勢
これも歪みと似ていますが、立っている姿勢や、座っている姿勢が体の構造的に不利な状態が続けば、その無理を維持するために筋肉が頑張らないといけなくなっている状態が力みになっています。
③精神的ストレス
精神的なストレスが加わると、どこかに力を入れて安心したくなります。
よくあるのが、歯を食いしばる、肩を持ち上げる、腰を反る、手指足指を握ることが力みとなります。
●寝ていても脱力していない
朝起きても疲れが取れていない、逆に疲労感が強くなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
僕のところにご相談いただく方の中にも、起床時の痛みを訴える方は多くいらっしゃいます。
そのほとんどが、寝ている間に脱力できていないことと関係があると考えています。
・歯を食いしばっている。
・さらに歯ぎしりまでしている。
・手を握りしめている。
・腰を反ったままで布団と腰の間に隙間ができる。
・寝返りができない。
・寝返りはするが目を覚まして寝返りをしている。
といったことが他にも多数あると思いますが、これらはすべて脱力できずに寝ている状態です。
寝ている間だから無意識にやっていることかと言えばそうではなく、先ほどお話ししたように、体を動かす筋肉は随意筋であることから、自分の脳が指令して力を入れてしまっているということに結論付けられます。
では、寝ている状態でどうすれば脱力ができるようになるのでしょうか?
それは、起きている(活動している)時に脱力癖を付けるということになります。
睡眠状態でも随意筋を活動させてしまうということは、力み癖があると考えられますので、覚醒している日中の力み癖を無くすことにより睡眠時に出現する力みを少なくできるという訳なのです。
それでは、次回後編としまして力みが身体に与える悪影響と、普段に実践しやすい脱力法をお伝えしたいと思います。
各務原活法整体センター
後藤周士